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ファクタリングは中小企業におすすめの資金調達方法?メリット・注意点を解説

ファクタリングは中小企業におすすめの資金調達方法?メリット・注意点を解説

資金繰りの安定は、中小企業にとって事業の継続・成長のために欠かせない要素です。利益が上がっていても、手元の資金が不足すれば事業の継続が困難になる場合があります。

ファクタリングは、売掛金の入金に時間がかかる場合や突発的な支払いが発生した場合などに、資金繰りを改善する手段として活用できるサービスです。売掛金をファクタリング事業者に売却して期日前に資金化する仕組みで、一般的に融資を受けにくい中小企業でも資金を調達しやすい傾向があります。

この記事では、中小企業が直面しやすい資金繰りの課題やファクタリングで資金調達するメリット・注意点、ファクタリングの選び方を解説します。

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中小企業が直面しやすい資金繰りの課題

資金繰りは、事業の成長を左右する重要な要素のひとつです。しかし、中小企業は一般的に大企業と比べて資金繰りの課題が多い傾向があります。

資金繰りがうまくいかないと、会計上は利益が出ているのに資金が足りず、黒字倒産に陥ることがあります。まずは、中小企業が直面しやすい資金繰りの課題を把握しましょう。

  • 銀行融資の審査に通過しにくい
  • 株式の発行による資金調達が難しい
  • 売掛金が入金されるまでの期間が長い
  • 急な資金需要に対応しにくい

銀行融資の審査に通過しにくい

銀行融資の審査では、経営状況や財務状況などが重視されますが、開業して間もない事業者や中小企業は一般的に大企業と比べて信用力や実績が乏しく、融資を受けにくい傾向があります。

特に、銀行からプロパー融資を受けたいと思っても、資金調達が難しいケースは少なくありません。

なお、「プロパー融資」とは、信用保証協会を通さずに銀行から直接融資を受ける方法です。プロパー融資に対し、信用保証協会の保証を受ける融資を「保証付融資」といいます。

株式の発行による資金調達が難しい

中小企業は、株式の発行による資金調達手段(エクイティファイナンス)を利用しにくい傾向があります。

エクイティファイナンスは融資とは異なり、出資者から資金の提供を受ける方法で、返済義務を伴わない点が特徴です。

中小企業の資金調達において重要性が高まっている手段のひとつですが、出資者は配当金や値上がり益の獲得を目的に資金を提供するため、投資する価値・魅力がわかりやすい企業でなければ資金調達が難しい傾向があります。

売掛金が入金されるまでの期間が長い

多くの中小企業では、商品やサービスを提供したあとに代金を受取る「掛け取引」が一般的に行われています。しかし、掛け取引では、実際に売掛金が入金されるまでの期間(回収サイト)が長めに設定されるケースが少なくありません。

回収サイトが長いと、売掛金が入金されるまでに仕入代金や給与などの支払いが必要となり、資金繰りの悪化につながります。たとえば、「月末締め・翌月末入金」の場合、売掛金が入金されるまでの期間は約1~2ヶ月です。

また、売掛先からの入金が遅れたり、売掛先が倒産して売掛金を回収できなくなったりすると、資金繰りの悪化を招きます。

急な資金需要に対応しにくい

中小企業は、一般的に大手企業と比べて規模が小さく、また資金調達手段の選択肢も限られているため、手元資金が十分でないケースが少なくありません。

しかし、事業を営んでいると、設備の故障や取引先からの急な大口注文、売掛金の入金遅れ、突発的な売上の減少などで、急な資金需要が発生することがあります。

手元資金が十分でないと、このような資金需要が発生した際に資金繰りが悪化し、事業の継続が困難になるリスクが高まります。

中小企業がファクタリングで資金調達するメリット

中小企業がファクタリングで資金調達するメリット

ファクタリングとは、事業者が保有する売掛金をファクタリング事業者が一定の手数料を徴収して買い取るサービスです。

債権を活用した手法であり、一般的に大企業と比べて信用面でのハードルが高い中小企業にとっても、比較的利用しやすい資金調達手段のひとつです。

国も債権を活用した資金調達を推奨しており、中小企業の間で活用が広がっています。中小企業がファクタリングを利用するメリットとして、大きく以下の4つが挙げられます。

  • 売掛金を迅速に資金化できる
  • 経営状況に不安があっても資金を調達できる可能性がある
  • 売掛金の未回収リスクを回避できる
  • 負債が増えない

関連記事「ファクタリングとは?仕組みや利用するメリット・デメリット、注意点を解説

売掛金を迅速に資金化できる

ファクタリングは、必要書類が比較的少なく、資金化までが早いため、急な資金需要にも柔軟に対応できます。

金融機関から融資を受ける場合、多くの書類をそろえたり、面談を受けたりする必要があり、融資の実行までに時間がかかることが一般的です。

いっぽう、ファクタリングでは、売掛金の入金を待たず、早ければ即日の資金化が可能です。売掛金の回収サイトが長い場合でも、手元資金が不足するリスクを回避できるため、資金繰りの安定につながります。

経営状況に不安があっても資金を調達できる可能性がある

ファクタリングでは、申込者の信用力が重視される融資とは異なり、売掛先の信用力に重点をおいた審査が実施されます。これは、ファクタリング事業者にとって、「売掛金を回収できるかどうか」が重要であるためです。

経営状況や財務状況に不安があっても資金を調達できる可能性があるため、中小企業にとって有効な資金調達手段のひとつといえます。

また、融資を受けるときのような信用情報の照会もありません。ただし、申込者の信用力も審査項目のひとつである点は理解しておきましょう。

売掛金の未回収リスクを回避できる

売掛先の倒産などによる未回収リスクを回避できる点も、中小企業がファクタリングを利用するメリットのひとつです。

ファクタリングでは、原則として償還請求権のない契約(ノンリコース契約)を結びます。そのため、売掛先が倒産して売掛金を回収できなくなっても、ファクタリング事業者から支払いを求められることはありません。

負債が増えない

ファクタリングで調達した資金は借入金ではないため、決算書に負債として計上されません。そのため、自己資本比率を維持したまま資金繰りの改善を図れます。

自己資本比率とは、「総資産に占める自己資本の割合」です。自己資本比率が高いほど返済不要な資産の割合が高く、財務の安定性が高いと評価されます。

財務の安定性が高まると、将来的に金融機関から融資を受ける際の審査にもよい影響を与える可能性があります。

中小企業がファクタリングで資金調達する際の注意点

ファクタリングは、融資以外の方法で資金を調達できる便利なサービスですが、注意すべき点もあります。仕組みを十分に理解せずに利用すると、かえって資金繰りが悪化することもあるため、以下の3点に留意して検討しましょう。

  • 売掛先の承諾が必要な場合がある
  • 手数料がかかる
  • 悪質な業者が存在する

売掛先の承諾が必要な場合がある

ファクタリングの契約形態は、以下の2種類に分類されます。

2社間ファクタリング 利用者とファクタリング事業者の2社で取引する方法
3社間ファクタリング 利用者・ファクタリング事業者・売掛先の3社で取引する方法

上記のうち3社間ファクタリングは、売掛先が直接ファクタリング事業者に売掛金を支払うため、売掛先の承諾が必要です。

いっぽう、2社間ファクタリングは売掛先に知られることなく利用できます。

手数料がかかる

ファクタリングを利用した際、手数料が差し引かれた金額がファクタリング事業者から入金されます。

手数料率はファクタリング事業者によって異なりますが、2社間ファクタリングは3社間ファクタリングと比べて高めであることが一般的です。

また、売買手数料以外に、別途振込手数料や債権譲渡登記のための費用などが発生する場合もあるため、これらの費用も含めて検討する必要があります。

関連記事「ファクタリングにかかる手数料の相場は?手数料を決める要因や抑える方法を解説

悪質な業者が存在する

ファクタリングは、中小企業に適した資金調達手段のひとつですが、なかにはファクタリングの仕組みを悪用する業者も存在します。

悪質な業者を利用してしまうと、高額な手数料を請求されるなどのリスクがあります。以下のような業者は違法である可能性があるため、利用は避けましょう。

  • 手数料が相場と比べて高い
  • 契約書の控えが交付されない
  • 会社の概要が不透明である
  • 分割返済が可能であることを謳っている
  • ノンリコースである旨が明記されていない

AGビジネスサポートは、「一般社団法人オンライン型ファクタリング協会」に加盟しています。協会の規制に則ってファクタリング事業を行っているため、あんしんしてご利用いただけます。

関連記事「ファクタリングが違法ではない理由は?違法業者を見分けるポイントを解説

中小企業がファクタリングを選ぶ際のポイント

資金化にかかる時間や手数料、条件などは、ファクタリング事業者によって異なります。

そこで、中小企業がファクタリングを選ぶ際、特に着目したい3つのポイントを紹介します。

  • 資金化までの時間
  • 手数料
  • 買取可能金額

資金化までの期間

最短即日の資金化に対応しているファクタリングを選べば、迅速に資金を調達できる可能性が高まります。

また、WEBで手続きが完結する、あるいは必要書類が比較的少ないファクタリングは、スムーズに資金化できる傾向があります。来店での面談が必要か、書類の準備に手間がかからないかなども確認しておきましょう。

関連記事「即日ファクタリングは可能?入金までの時間を短縮するコツも紹介

手数料

ファクタリングの手数料は、中小企業の資金繰りに直接影響を与える重要な要素のひとつです。なるべく手数料が低いファクタリングを選ぶことで、より多くの資金を手元に残せます。

また、手数料を抑えたい場合は、2社間ファクタリングと比べて手数料が低い3社間ファクタリングを選ぶのも手段のひとつです。

ただし、実際の手数料は売掛先の信用力などから総合的に判断されるため、申込みの時点では把握できません。

買取可能金額

多くのファクタリングは、法人・個人事業主や事業規模にかかわらず、売掛金があれば申込みが可能ですが、買取可能な債権の金額に下限を設けている場合があります。少額の利用を検討している方は、買取可能金額の下限を確認したうえで申込みましょう。

AGビジネスサポートの売掛債権ファクタリングでは、10万円から買取が可能です。請求書1枚でもご利用いただけます。

AGビジネスサポートのファクタリングは請求書1枚から最短即日で資金化

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※査定状況によっては翌営業日以降のご連絡となる可能性がございます。

中小企業の資金繰り改善にファクタリングの活用を

ファクタリングとは、売掛金を売却して早期に資金化する方法です。資金繰りの安定が課題となりやすい中小企業にとって、有効な資金調達手段といえます。

メリット・注意点も理解したうえで、資金繰りの改善や未回収リスクの回避にファクタリングを活用しましょう。

ただし、ファクタリングを謳った悪質な業者も一部存在します。手数料が相場と比べて高額でないか、ノンリコース契約である旨が明記されているかなどを確認し、悪質な業者と関わらないようくれぐれもご注意ください。

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    • 監修者
      • 監修者
      • 竹下 昌成(たけした あきなり)
    • プロフィール
    • 大家業、TAC講師、竹下FP事務所代表。1971年生まれ。兵庫県西宮市在住。立教大学卒業後、地銀やノンバンク、住宅メーカーFPを経て現職。30歳から大家業をスタート、45歳でFIRE。年間家賃収入3,600万円。得意分野は住宅購入と不動産投資。
    • 資格情報
    • CFP、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、住宅ローンアドバイザーほか
    • https://mbp-japan.com/hyogo/fp-takeshita/

グループ会社