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銀行融資のリスケとは?メリット・デメリットや交渉のポイント、資金調達方法を紹介

銀行融資のリスケとは?メリット・デメリットや交渉のポイント、資金調達方法を紹介

事業を営んでいると資金繰りが厳しくなることがあります。特に銀行などの金融機関から融資を受けている場合は、返済金額が大きな負担になることもあるでしょう。

銀行融資の返済が困難なときは、選択肢としてリスケがありますが、銀行がリスケを承諾してくれるか不安な方もいるのではないでしょうか。

本記事では、銀行融資のリスケに関する基本的な知識や、リスケするメリット・デメリット、リスケ中の資金調達方法を解説します。

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リスケジュール(リスケ)とは

リスケジュールとは、「スケジュールを組み直す」「予定を変更する」などの意味です。省略してリスケと言うことも多いです。一般的にはビジネスシーンで利用されることが多く、会議の日程調整や納期の延長などの際によく使われます。

また、リスケは金融業界でも使われることがあり、この場合は返済条件を一定期間変更することを指します。

たとえば、本来は元金と利息で毎月50万円の返済が必要なところを、一定期間元金の返済を減額し、毎月10万円の返済にしてもらうなど、返済が困難な場合にリスケすることがあります。

債務者は借入先にリスケを依頼することで、減額分だけ当面の資金に余裕が生まれるため、資金繰りに困っている場合の選択肢のひとつとなります。

融資のリスケは珍しいことではない

リスケは返済の先延ばしとなるため、銀行などの金融機関が承諾してくれないと考える方も多いかもしれませんが、中小企業では、融資のリスケ自体は珍しいことではありません。

金融庁が公表する「金融機関における貸付条件の変更等の状況について」によれば、2020年3月から2024年9月末までにリスケを申込んだ中小企業の件数は、以下のようになっています※。

  • 銀行:1,753,932件
  • 協同組織金融機関(信金・信組・JA・労働金庫など):1,416,895件

銀行と協同組織金融機関の合計では、3,170,827件となり、リスケの相談は年間約70万件あります。

この内、実行率は銀行が約95.7%、協同組織金融機関が96.6%となっており、実際にリスケが承諾されているケースも多いです。

この背景には、2009年に施行された中小企業金融円滑化法が影響しています。

中小企業金融円滑化法は2013年3月に終了となりましたが、その趣旨は金融検査マニュアルなどに取り入れられており、金融機関は金融検査マニュアルなどにそった経営改善計画が策定されていればリスケを認める形を取っています。

そのため、以前に比べてリスケの相談がしやすくなっています。

※出典:金融庁「金融機関における貸付条件の変更等の状況について

銀行融資をリスケするメリット

銀行融資をリスケするメリットは、以下のとおりです。

  • 当面の資金繰りが楽になる
  • 倒産を回避し、事業を継続できる

それぞれ解説します。

当面の資金繰りが楽になる

事業を継続するには資金繰りが重要ですが、売上の減少やコストの増加などにより資金繰りが厳しくなることもあります。

このような場合、融資への返済が重なると資金繰りはより悪化しますが、リスケをすることで一定期間返済の負担を軽減できるため、その分資金繰りが楽になります。そのため、無理に条件の悪い高金利の借入れをする必要もなくなります。

倒産を回避し、事業を継続できる

リスケは金融機関との合意で成立するため、リスケ中は法的措置による債務の回収が実行されません。

リスケの期間は一般的に半年から1年に設定されるケースが多く、その間に事業の立て直しを図れます。

また、資金繰りが悪化している場合、新たに融資を受けられないケースも多いですが、リスケは一定期間の返済金額が減額されるため、毎月減額分の融資を受けているのと同じ効果があります。

リスケ中に資金繰りを改善し、経営を立て直すことができれば、その後も事業を継続できます。

銀行融資をリスケするデメリット

銀行融資のリスケには、資金繰り面で大きなメリットがありますが、デメリットがないわけではありません。銀行融資をリスケするデメリットは、以下のとおりです。

  • 新規の融資を受けることが難しくなる
  • 返済期間が長くなる

それぞれ解説します。

新規の融資を受けることが難しくなる

金融庁では、金融機関に対して「貸付条件の変更などの履歴があることに対して新たな融資を拒絶することがないよう」に検査・監視しています。

そのため、リスケ中でも融資を受けることは可能ですが、実際にはリスケ中に新たな融資を受けることが難しいのが現実です。

ただし、リスケ中に経営を立て直し、本来の返済条件に戻れば融資を受けられる可能性があるため、1度でもリスケしたら融資を受けられないということではありません。

返済期間が長くなる

リスケは、一定期間返済金額が減額されるだけで、負債が減るわけではありません。そのため、リスケを依頼することで毎月の返済金額が少なくなるため、返済期間が長くなります。

また、リスケ中も利息は発生するため、その分、総返済額は多くなります。長い目で見ると返済の負担が増えるため、場合によっては経営に悪影響となる可能性があります。

銀行融資のリスケを交渉するときのポイント

銀行融資のリスケを交渉するときのポイント

銀行融資のリスケを交渉するときは、事前にポイントを押さえておくことで成功率が上がる可能性があります。以下では、銀行融資のリスケを交渉するときのポイントを紹介します。

経営改善計画・資金繰り表を作成する

リスケの交渉を成功させるには、経営改善計画と資金繰り表を作成することが大切です。

経営改善計画 将来5年程度の予想損益計算書です。売上をどの程度伸ばすか、人件費などの経費をどうするか、借金をどのように返済するかなど、具体的な改善策を数値として記載します。
資金繰り表 現金収支をまとめた表です。一定期間の現金収入・支出を分類・集計し、会社に出入りする現金の動きや過不足などを把握するのに利用します。

リスケを承諾してもらうには、金融機関に返済できることを証明することが重要となるため、経営改善計画と資金繰り表を活用し、返済できる旨をしっかりと担当者に説明できるようにしましょう。

また、そもそも返済計画がなければ単なる問題の先送りとなるため、リスケしても債務不履行に陥る可能性が高いです。経営改善計画と資金繰り表は、資金繰りが悪化した原因と今後の経営改善にも役立つため、必ず作成しましょう。

専門家のサポートを受ける

自社でリスケの交渉をしても問題ありませんが、経営改善計画や資金繰り計画で悩んでいる場合は、専門家のサポートを受けることも検討しましょう。

相談先としては認定経営革新等支援機関(認定支援機関)があります。認定支援機関とは、中小企業支援に関する専門的知識や実務経験が一定レベル以上にあり、国の認定を受けた支援機関のことです。

税理士法人、公認会計士、中小企業診断士、商工会・商工会議所、金融機関などがあり、リスケの相談から交渉まで対応している場合もあります。

専門家のサポートを受けることで、リスケの交渉が成功する可能性が高くなります。

銀行融資のリスケ中に資金調達する方法

運転資金や事業再建のための資金など、リスケ中でも資金調達が必要になることがあります。以下では、リスケ中に資金調達する方法を紹介します。

ビジネスローンを利用する

ビジネスローンとは、法人や個人事業主が事業資金を準備するためのローンのことです。金融機関や消費者金融、信販会社などが取扱っています。

ビジネスローンを取扱っている業者によっては、赤字経営でも融資を検討してもらえる場合があるため、リスケ中でも利用できる可能性があります。

ビジネスローンは、融資までの期間が比較的短いのが大きなメリットです。ただし、融資上限額が低い傾向があるため、希望する金額の融資を受けられない場合は、ほかの資金調達方法を検討する必要があります。

関連記事「ビジネスローンとは?メリット・デメリット、利用時の注意点を解説

不動産担保ローンを利用する

不動産担保ローンとは、所有する不動産を担保に融資を受けるローンのことです。金融機関や消費者金融、信販会社などが取扱っており、無担保ローンに比べて低金利かつ高額の融資を受けられるのが特徴です。

不動産担保ローンは利用目的が自由なケースが多く、事業資金としても利用できます。事業資金専用の不動産担保ローンもあり、リスケ中でも融資を受けられる可能性があります。

担保対象は、本人または家族が所有する建物・土地、賃貸用物件などの不動産です。取扱いの範囲は金融機関や業者によって異なるため、利用を検討する際は、事前に確認しておきましょう。

関連記事「不動産担保ローンとは?メリット・デメリットや利用する流れなどを解説

ファクタリングを利用する

ファクタリングとは、事業者が保有している売掛債権(売掛金)をファクタリング会社や銀行が一定の手数料を徴収して買い取るサービスです。融資ではなく、法的には債権の売買(債権譲渡)契約となるため、リスケ中でも利用できます。

ファクタリングは売掛債権を期日前に現金化できるため、資金調達手段のひとつとして利用されるだけでなく、債権未回収のリスクを軽減できるのもメリットです。

ただし、ファクタリングに依存してしまうと資金繰りが悪化する可能性があるため、注意が必要です。

関連記事「ファクタリングとは?仕組みや利用するメリット・デメリット、注意点を解説

リスケ中の融資のご相談は「AGビジネスサポート」へ

事業資金で悩んでいる方は、AGビジネスサポートの法人または個人事業主向けの「事業者向けビジネスローン」をご検討ください。

事業者向けビジネスローンは、原則保証人・担保不要※1で、最短即日融資※2に対応しています。設備投資などのまとまった事業資金だけでなく、一時的なつなぎ資金などの資金繰りとしても活用できます。

ご返済は返済金額が一定になる元利均等返済と、最終の返済日に一括でご返済する元金一括返済を選べるため、事業の状況に合わせて選択できます。

赤字決算でもご融資の可能性を検討するため、一度AGビジネスサポートにご相談ください。

※1法人様の場合は代表者に原則、連帯保証をお願いします。

※2お申込みの時間帯により翌日以降になる場合があります。

銀行への返済が厳しいときは融資のリスケを検討しよう

融資のリスケは珍しいことではなく、多数の中小企業が銀行などの金融機関に相談しています。

リスケによって資金繰りが楽になり、経営を立て直せる可能性があるため、資金繰りが厳しい場合は選択肢のひとつとして検討しましょう。

また、リスケ中は新たに融資を受けることが難しい傾向がありますが、ビジネスローンや不動産担保ローン、ファクタリングを活用すれば資金調達できる可能性があります。

AGビジネスサポートの「事業者向けビジネスローン」は、赤字決算でもご融資の可能性を検討します※1※2。

リスケ中に事業資金の調達で悩んでいる方は、一度「AGビジネスサポート」へご相談ください。

※1 各種ローンは慎重に審査を行います。

※2 貸付条件をご確認の上、借り過ぎにはご注意ください。

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    • 監修者
      • 監修者
      • 竹下 昌成(たけした あきなり)
    • プロフィール
    • 大家業、TAC講師、竹下FP事務所代表。1971年生まれ。兵庫県西宮市在住。立教大学卒業後、地銀やノンバンク、住宅メーカーFPを経て現職。30歳から大家業をスタート、45歳でFIRE。年間家賃収入3,600万円。得意分野は住宅購入と不動産投資。 資格情報:CFP、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、住宅ローンアドバイザーほか
    • 資格情報
    • CFP®、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、住宅ローンアドバイザーほか
    • hhttps://mbp-japan.com/hyogo/fp-takeshita/
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