即日ファクタリングは可能?入金までの時間を短縮するコツも紹介

ファクタリングとは事業者の資金調達手段のひとつで、融資ではなく売掛債権の売買です。一般的に担保や保証人は不要で借入金にならず、信用情報機関への登録もありません。
ファクタリング会社により即日の入金に対応している場合があり、急いで資金調達が必要なときなどに利用できる点が特長ですが、その日のうちに資金調達できないケースもあります。
本記事では、ファクタリング会社の選び方や入金までの時間を短縮する方法について解説します。参考にしたうえで、急ぎの資金調達にお役立てください。
即日入金可能なファクタリング会社はある?
申込みしたその日のうちに入金可能なファクタリング会社は存在します。たとえば、AGビジネスサポートの「売掛債権ファクタリング」では、最短で申込みの即日に売掛債権の現金化が可能です。
来店不要で利用いただける点も、入金までの時間を短縮できるポイントです。急いで資金調達が必要なときには、このようなタイプを検討するとよいでしょう。
ファクタリング会社を選ぶポイント
即日に売掛債権を現金化するためには、ファクタリング会社選びが重要です。次のポイントに注目して、適切なファクタリング会社を選びましょう。
- 入金までにかかる時間
- オンライン対応の有無
- 取引形態
- 手数料
- 売掛先の破綻リスクへの対応
入金までにかかる時間
早いケースでは即日に売掛債権の現金化が可能ですが、すべてのファクタリング会社が即日入金に対応しているのではありません。急いでいるときは、入金までの時間を確認しておくことをおすすめします。
なお、入金までにかかる時間は、ファクタリング会社の公式ホームページで紹介されていることがあります。詳細を知りたい方は、ファクタリング会社に直接問い合わせしましょう。
オンライン対応の有無
オンライン対応についても確認が必要です。申込みや審査のためにファクタリング会社の店舗に出向く必要がある場合、もしくはファクタリング会社の担当者が来社する場合は、対応エリアが限られることがあります。
オンラインで申込みから入金まで対応しているファクタリング会社なら、エリアを問わず利用できるだけでなく、入金までの時間が短い傾向にあります。
なお、申込みや入金はオンラインでの対応が可能でも、審査や契約には来店が必要なファクタリング会社もあるため、すべての手続きがオンライン対応可能なのか事前に確認してください。
取引形態
ファクタリングの取引形態には、申込者(売掛債権の債権者)とファクタリング会社の間でのみ資金のやり取りをする2社間ファクタリングと、申込者とファクタリング会社、取引先(売掛債権の債務者)の3社がかかわる3社間ファクタリングがあります。
手数料が低い傾向にあるのは3社間ファクタリングですが、取引先に知られたくないときは2社間ファクタリングが適しています。ファクタリング会社によって対応する取引形態が異なるため、事前にホームページなどで確認しましょう。
手数料
手数料はファクタリング会社によって異なります。いくつかのファクタリング会社を比較しておくと、割高なサービスを回避できるでしょう。
また、ファクタリング会社により、手数料の種類が複雑なこともあります。たとえば、ファクタリングの手数料は低めでも、審査やご入金のときに別途手数料が発生し、トータルで見れば手数料が割高になることも考えられます。
融資スピードを重視する場合でも、サービス内容を比較し、契約内容を理解してから申込みを検討しましょう。
売掛先の破綻リスクへの対応
ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に買取ってもらい、買取額を受取るサービスです。
買取額を受取った時点でファクタリング会社との取引は終了しているため、後日、売掛先が破綻して債権を回収できないなどのトラブルが生じたときでも、基本的には利用者側は責任を負いません。
しかし、ファクタリング会社との契約によっては「取引は完了しなかった」ことになり、買取額の返還を求められることがあります。売掛先が破綻した場合の対応も、契約前に確認しておきましょう。
即日入金してもらうためのコツ

即日入金に対応しているファクタリング会社であっても、かならずしも即日に入金できるとは限りません。即日入金を必要とする場合は、会社選びや申込時間などに注意しましょう。
即日入金可能なファクタリング会社を選ぶ
すべてのファクタリング会社で、即日入金に対応しているわけではありません。
ファクタリング会社の公式ホームページでは、審査完了までにかかる時間や、契約までにかかる時間のみ記載されているケースもあるため、申込みした当日に資金調達が必要なときは、「入金までにかかる時間」を正確に把握しておきましょう。
平日の早い時間帯にお申込みする
ファクタリング会社が即日入金しても、土日祝日や夜間は金融機関が対応していない可能性があり、その日のうちに資金を活用できないことがあります。
現金として引き出す場合も、別の取引先に入金する場合も、いずれも金融機関側の営業時間内に手続きをしなくてはいけません。スムーズな手続きのためにも、申込みする時間は、平日の早い時間帯を選びましょう。
提出書類の不備がないか確認する
提出書類に不備があると、書き直し・提出し直しなどが生じるため時間がかかってしまいます。1回で受け付けてもらうためにも、記載内容に不備がないか確認してから提出してください。
たとえば、次のような項目に注意が必要です。
- 本人確認書類の有効期限が切れている
- 所得などを示す証明書類が最新のものではない
- 申込フォームに必要事項がすべて入力されていない
ファクタリングを利用する際の注意点
ファクタリング会社のなかには悪質な会社もあります。次のポイントに注目して、ファクタリング会社を選んでください。
少しでも契約内容に疑問に感じるときは利用しないことが大切です。それぞれの注意点を見ていきましょう。
貸付に相当するときは貸金業登録をしているか確認する
本来ファクタリングは債権譲渡契約のため、取引先(売掛債権の債務者)が破綻してファクタリング会社が債権回収できないときも、利用者は責任を負う必要はありません。
しかし、一部のファクタリング会社では、取引先から債権を回収できなかった場合に、利用者が債権を買い戻すことを定めています。
このような行為は「貸金業」に該当する可能性があります。また、回収できないときに利用者ご自身の資金でファクタリング会社に支払いをしなければならないときも「貸金業」に該当する可能性があります。
原則、貸金業を実施する会社・個人は、貸金業登録をしなくてはいけません。登録していないときは違法業者の可能性があるため、契約内容を確認したうえ貸金業登録をしているか調べておきましょう。
もちろん、貸金業登録があるから必ずあんしん、というわけではありません。あくまでも最低条件として考えていきましょう。
悪質な取立に注意する
2社間ファクタリングでは、利用者が取引先から債権(売掛金)を回収し、回収した債権をファクタリング会社に支払いします。しかし、取引先の都合などで約束の期日を過ぎてしまうことがあるかもしれません。
そのような場合には、速やかにファクタリング会社に連絡し対応を協議する必要がありますが、ファクタリング会社によっては事情を話しても理解を示さず、悪質な方法で取立を実施することがあります。
悪質だと思われるときは、警察に相談してください。恐喝罪や脅迫罪などに相当する可能性もあります。
高すぎる手数料に注意する
手数料が高すぎると感じるファクタリング会社は、利用しないようにしましょう。高すぎる手数料でファクタリングを利用すると、かえって資金繰りが悪化するケースもあります。
ファクタリングは本来、売掛金の回収時期よりも早めに資金を受取ることで、資金繰りをスムーズにするための手段です。本末転倒しないためにも、手数料をチェックしておきましょう。
そもそもファクタリングの仕組みとは
ファクタリングとは、債権をファクタリング会社に買取ってもらうことで、資金調達をすることを指します。
取引先(売掛債権の債務者)にファクタリングの利用が伝わらない2社間ファクタリングでは、債権回収後に利用者がファクタリング会社に入金することが必要です。入金の手間はあるものの、取引先に不安を与えずに済み、なおかつ資金調達までの時間も短いメリットがあります。
取引先に伝える3社間ファクタリングでは、取引先から同意を得るなどの手続きも必要になるため、資金調達までに時間がかかる傾向にあります。しかし、資金調達後はファクタリング会社と取引先のやり取りとなるため、利用者側の負担はないことが一般的です。
ファクタリングの利用を検討している方は、状況に適したサービスを選ぶことが大切です。また、ファクタリング会社によっては、取引先の破綻時に利用者側がリスクを負うこともあるため、契約内容をよく確認しておきましょう。
ファクタリングについては、次の記事でより詳細に解説しています。
売掛債権ファクタリングは「AGビジネスサポート」
手元資金が不足するときや、資金繰りにお悩みのときは、AGビジネスサポートの「売掛債権ファクタリング」をぜひご検討ください。AGビジネスサポートでは、請求書1枚から最短即日での現金化が可能です。
また、取引先にファクタリングの利用を知らせない2社間ファクタリングだけでなく、手数料が低めの3社間ファクタリングにも対応しています。来店不要で手続きを完了できるため、お忙しいときにもご利用いただけます。
まとめ
ファクタリングでは、即日入金が可能なこともあります。提出書類を正しく準備し、即日入金に対応しているファクタリング会社を選びましょう。
ただし、急いでいるときでも、ファクタリング会社選びには慎重さが求められます。手数料や今までの実績なども確認し、信頼できるファクタリング会社を選んでください。
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- 監修者
- 竹下 昌成
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- プロフィール
- プロフィール:大家業、TAC講師、竹下FP事務所代表。1971年生まれ。兵庫県西宮市在住。立教大学卒業後、地銀やノンバンク、住宅メーカーFPを経て現職。30歳から大家業をスタート、45歳でFIRE。年間家賃収入3,600万円。得意分野は住宅購入と不動産投資。
- 資格情報
- CFP、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、住宅ローンアドバイザーほか
- https://mbp-japan.com/hyogo/fp-takeshita/