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注文書ファクタリングとは?メリット・デメリットや請求書買取との違いも解説

キーボードの上におかれた注文書と見積書とペン

ファクタリングは、売掛金の入金を待たず、早期に資金を調達できる手段です。支払いが確定した請求書を売却して資金化する「請求書ファクタリング」が一般的ですが、近年は「注文書ファクタリング」も登場しています。

本記事では、注文書ファクタリングの仕組みやメリット・デメリット、利用の流れを解説します。請求書ファクタリングとの違いもあわせて紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

売掛債権ファクタリングを
ご検討の方へ

  • list icon最短即日買取
  • list iconWEBで簡単申込
  • list icon赤字でも申込可能
  • list icon開業1年未満でも検討可能

注文書ファクタリングとは

注文書ファクタリングとは、ファクタリング会社に注文書を売却して資金を調達するサービスです。

そもそもファクタリングとは、売掛債権(売掛金)を売却し、売掛金の入金期日前に資金化する方法のことで、資金繰りの改善や急な資金需要への対応などに活用されています。

注文書ファクタリングでは、案件を受注した段階で資金化できる点が大きな特徴です。一般的な仕組みは以下のとおりです。

  1. 取引先から注文書を受取る
  2. ファクタリング会社に注文書を売却する
  3. ファクタリング会社から一定の手数料を差し引かれた売却代金が振り込まれる
  4. 案件に着手・完了する
  5. 売掛先から売掛金を回収する
  6. 回収した売掛金をファクタリング会社に支払う

注文書ファクタリングと請求書ファクタリングの違い

一般的にファクタリングとは、請求書を売却して資金を調達する「請求書ファクタリング」を指します。

注文書ファクタリングと請求書ファクタリングは、売掛債権を売却して資金化する仕組み自体は同じですが、買取対象となる書類や資金調達のタイミングなどに違いがあります。主な違いは以下のとおりです。

項目 注文書ファクタリング 請求書ファクタリング
買取対象 注文書(発注書) 請求書
資金化のタイミング 案件受注後 案件納品後(請求書発行後)
取引形態 2社間 2社間、3社間
入金サイトを短縮できる期間 4~6ヶ月程度 1~2ヶ月程度
売買手数料 請求書ファクタリングと比べて高め 注文書ファクタリングと比べて低め

一般的な請求書ファクタリングは、支払いが確定した請求書をもとに資金を調達する仕組みです。いっぽう、注文書ファクタリングは、案件を受注した段階で、将来的に発生する見込みの売掛金をもとに資金を調達する点で異なります。

関連記事:ファクタリングとは?仕組みや利用するメリット・デメリット、注意点を解説

注文書ファクタリングで資金調達するメリット

注文書ファクタリングは、受注後すぐに資金が必要な事業者や、売掛金の回収リスクを抑えたい事業者に適した方法です。主なメリットとして、以下の3点が挙げられます。

  • 案件受注時点で資金化できる
  • 売掛先に知られずにファクタリングを利用できる
  • 売掛金の未回収リスクを回避できる

案件受注時点で資金化できる

注文書ファクタリングの大きなメリットは、取引先から案件を受注した段階で資金を調達できることです。

一般的な請求書ファクタリングでは、売掛金の入金期日を待たずに資金を調達できますが、納品が完了し、請求書が発行されてからの資金化となります。

いっぽう、注文書ファクタリングでは、納品前の注文書や発注書があれば申込みができるため、案件に着手する前の資金化が可能です。実際に売掛金が発生するのを待つことなく、より早期の資金調達を実現でき、納品までに必要な資金などを確保できます。

売掛先に知られずにファクタリングを利用できる

注文書ファクタリングでは、一般的に利用者とファクタリング会社の2社間で契約を締結します。売掛先の承諾や債権譲渡通知が不要なため、今後の取引・関係性に影響を与える心配がありません。

なお、一般的な請求書ファクタリングでは、2社間に加えて3社間ファクタリングも選択できます。

3社間ファクタリングは、利用者・ファクタリング会社・売掛先の3社間で契約を結ぶ取引形態のことで、利用する際は売掛先の承諾が必要です。ただし、2社間ファクタリングと比べて手数料が低い傾向があります。

関連記事:2社間ファクタリングの特徴や仕組みとは?利用するメリットやデメリットも解説

売掛金の未回収リスクを回避できる

ファクタリングでは、原則として償還請求権のないノンリコース契約を結びます。そのため、万が一売掛先の倒産などによって売掛金が回収できなくなっても、利用者に返済義務が生じません。

売掛先の支払遅延や未払いによるリスクを回避できるため、資金繰りの安定化につながります。

関連記事:償還請求権とは? ファクタリングでの重要性や事業者を選ぶときのポイントを解説

注文書ファクタリングで資金調達するデメリット

必要経費を電卓で計算している様子

注文書ファクタリングは、より早い段階で資金を調達したい場合に有効な方法ですが、以下のようなデメリットもあります。

  • 手数料が高い傾向がある
  • 注文書ファクタリングを提供する事業者が少ない
  • 審査のハードルが高い傾向がある

手数料が高い傾向がある

注文書ファクタリングのデメリットのひとつは、請求書ファクタリングと比べて手数料が高くなりやすい点です。

一般的に注文書ファクタリングでは、2社間取引を行います。利用者とファクタリング会社の2社で契約を結ぶ2社間取引は、3社間取引と比べてリスクが高いため、手数料が高めに設定されていることが多いです。

また、将来の売掛金を買い取る「注文書ファクタリング」は、支払いが確定した請求書を買い取る「請求書ファクタリング」と比べて、未回収リスクが高くなります。そのため、請求書ファクタリングよりも手数料が高くなる傾向があります。

注文書ファクタリングを提供する事業者が少ない

注文書ファクタリングは、より早い段階での資金ニーズにこたえるために誕生した比較的新しいサービスです。そのため、取扱っている事業者がまだ少なく、選択肢が限られています。

ファクタリング会社によっては、申込者の事業年数や所得などに条件を設けているケースもあります。

資金が必要なタイミングを把握したうえで、請求書ファクタリングなどを含む複数の手段を検討しましょう。

審査のハードルが高い傾向がある

注文書ファクタリングは、一般的な請求書ファクタリングと比べて審査のハードルが高くなる傾向があります。将来の売掛金が買取対象となる注文書ファクタリングでは、売掛先の信用力や取引実績がより重要視されるためです。

したがって、取引実績が十分でなかったり、取引先の経営状況が芳しくなかったりすると、審査に通過できない可能性があります。

また、注文書ファクタリングでは、一般的に売掛金回収後に利用者がファクタリング会社に支払いを行うため、利用者自身の信用度も重視されます。

注文書ファクタリングを利用する際の流れ

注文書ファクタリングを利用する際の一般的な流れは、以下のとおりです。

  • 問合せ・申込み
  • ヒアリング・必要書類の提出
  • 審査結果の通知
  • 契約・振込

WEBや電話などで問合せ・申込みを行いましょう。申込みや必要書類の提出が完了すると、ファクタリング会社による審査が実施されます。ファクタリング会社によっては、面談やヒアリングが必要となる場合があります。

審査は早ければ最短即日で完了し、買取金額に問題がなければ契約手続きへと進みます。契約が完了すると、指定の口座に買取金額が振り込まれる流れです。

申込みから契約・振込までWEBで完結する場合もあれば、来店や訪問が必要となるところもあります。資金化までのスピードもファクタリング会社によって異なるため、事前に確認しましょう。また、注文書段階でファクタリングを利用することによる事業計画や資金繰りへの影響も充分に検討しましょう。

AGビジネスサポートのファクタリングは最短即日の資金化が可能

アイフルグループ「AGビジネスサポート」が提供する売掛債権ファクタリングは、請求書1枚から申込みでき、最短即日の資金化が可能です。売掛債権をお持ちであれば、個人事業主さまにも申込みいただけます(※)。

AGビジネスサポートの請求書ファクタリングでは、売掛先に重点をおいた審査を行っており、赤字決算・債務超過の場合や起業したばかりの方でも買取の検討が可能です。

取引形態は、取引先への開示が不要な2社間取引と、2社間取引に比べて手数料の低い3社間取引の両方に対応しています。

売掛先の支払いが遅く、仕入れ資金が足りない方や、スピーディーな資金調達を必要としている方は、ぜひAGビジネスサポートをご検討ください。

(※)査定状況によっては翌営業日以降のご連絡となる可能性がございます。

注文書ファクタリングに関するよくある質問

注文書ファクタリングを検討していて、「個人事業主でも利用できる?」「どのような書類が必要?」などの疑問をお持ちの方に向けて、よくある質問を紹介します。

個人事業主でも注文書ファクタリングを利用できる?

注文書ファクタリングを扱っている事業者は少なく、特に個人事業主を対象とするサービスは限られます。申込みの際は、利用条件を満たしているかどうかを確認しましょう。

なお、請求書ファクタリングは個人事業主を対象としたサービスも多く、請求書の一部のみの買取や、10万円程度の少額買取にも対応しています。

関連記事:ファクタリングは小口でも利用できる?買取可能額や少額を即日資金化するコツを解説

注文書ファクタリングの必要書類は?

注文書ファクタリングに申込む際には、注文書(発注書)や通帳などの書類が必要となります。注文書がなくても、取引先に送付した見積書など、仕事の依頼がわかる資料があれば申込める場合もあるため、詳しくはファクタリング会社に確認しましょう。

また、契約時には納税証明書や印鑑証明書、登記簿謄本などの書類が必要となる場合があります。

なお、請求書ファクタリングでは、注文書の代わりに、支払いが確定した請求書などの提出が必要です。

関連記事:ファクタリングは請求書のみでは利用できない?必要書類や注意点を解説

注文書ファクタリングはメリット・デメリットを理解して検討しよう

注文書ファクタリングは、ファクタリング会社に注文書を売却して資金化するサービスです。一般的な請求書ファクタリングとは異なり、案件を受注した段階で申込めるため、より早期の資金調達が可能となります。

いっぽうで、売掛金の未回収リスクが高まることから、請求書ファクタリングと比べて手数料は高くなる傾向があります。資金調達が必要なタイミングを見極め、状況に応じた資金調達手段を検討しましょう。

AGビジネスサポートでは、請求金額・入金日が確定した売掛債権をお持ちの法人さま・個人事業主さまに申込みいただける請求書ファクタリングを用意しています。お電話でのお問合せも受付けているので、ぜひご相談ください。

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    • 監修者
      • 監修者
      • 竹下 昌成(たけした あきなり)
    • プロフィール
    • 大家業、TAC講師、竹下FP事務所代表。1971年生まれ。兵庫県西宮市在住。立教大学卒業後、地銀やノンバンク、住宅メーカーFPを経て現職。30歳から大家業をスタート、45歳でFIRE。年間家賃収入3,600万円。得意分野は住宅購入と不動産投資。
    • 資格情報
    • CFP、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、住宅ローンアドバイザーほか
    • https://mbp-japan.com/hyogo/fp-takeshita/

グループ会社