プロパーローンとは?アパートローンとの違いやメリット・デメリットを解説

プロパーローンとは、保証会社の保証を介さずに金融機関が貸しつけるローンのことです。保証料の支払いが不要である反面、審査が厳しく融資までに時間がかかる傾向があるため、プロパーローンの特徴を把握してから利用することが大切です。
この記事では、プロパーローンの概要やアパートローンとの違い、メリット・デメリットを解説します。プロパーローンが向いている方の特徴も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
プロパーローンとは?
プロパーローンとは、保証会社の保証を介さずに金融機関が貸しつけるローンのことです。保証会社とは、債務者がローンを支払えなくなったときに債務者の代わりに金融機関に支払いをする会社のことです。
保証会社が債務者の代わりに金融機関に支払いをしたあと、債務者は保証会社に対する返済義務が生じます。
通常、ローンを借入れる際は債務者が保証会社に保証料を支払い、支払いが滞った際に代わりに金融機関に支払いをしてもらいます。しかし、プロパーローンは保証会社の保証を介さず、金融機関がリスクを負って貸しつけるのが特徴です。
金融機関は貸付金利を得られる反面、貸付金を回収できなくなるリスクを負うため、プロパーローンは融資条件が厳しくなる傾向があります。
プロパーローンとアパートローンの違い
プロパーローンに似ているローンとして、アパートローンがあります。アパートローンとは、主に賃貸住宅の建築資金やリフォーム資金の融資を目的とするローンのことです。
一般的にプロパーローンとアパートローンでは、以下のように保証会社の有無や審査、金利などが異なる場合があります。
プロパーローン | アパートローン | |
---|---|---|
保証 |
保証会社不要 (連帯保証人が必要なケースがある) |
保証会社必要 (別途保証料の支払いが必要) |
審査 | 金融機関が独自に審査 | 金融機関と保証会社が審査 |
融資上限額 |
金融機関によって異なる (数億円以内など) |
金融機関によって異なる (数億円以内など) |
融資期間 | 35~40年以内 | 35~40年以内 |
金利 | 収益性が認められればアパートローンより低くなる可能性もある | 金融機関によって異なるが、年2~5%程度 |
プロパーローンは、保証会社の保証を介さないいっぽう、アパートローンは保証会社が必要であり、別途保証料の支払いが発生します。
また、プロパーローンは高い収益性が見込める場合に、アパートローンよりも好条件で借入れられる可能性があります。
プロパーローンのメリット
プロパーローンは、保証料が不要であるほか、自身により適した融資を受けられる可能性があります。ここでは、プロパーローンの主なメリットを解説します。
- 保証料がかからない
- 自身に合った融資を受けられる可能性がある
保証料がかからない
先述した通り、通常ローンを借入れる際は保証料の支払いが必要となります。保証料は借入時に一括で支払うか、金利に上乗せする形で支払います。
しかし、プロパーローンは保証会社の保証を介さず融資を受けられることから保証料の支払いが不要であるため、初期費用を抑えられる可能性があります。
ただし、金融機関によっては「保証料」はかからなくても「事務手数料」が同じ程度かかる場合もあります。そのため、手数料なども事前に確認しておきましょう。
自身に合った融資を受けられる可能性がある
プロパーローンは、金融機関と話し合いながら独自の契約内容を決めていくローンです。そのため、資本金や収益性に応じて借入額が決定されます。
申込者や賃貸物件の属性がよいほど、条件も優遇されやすい傾向があります。
プロパーローンのデメリット
プロパーローンは、保証料不要や自身に合った融資を受けられるメリットがある反面、審査が厳しかったり、連帯保証人が必要となったりするデメリットもあります。ここでは、プロパーローンのデメリットを紹介します。
- 審査が厳しい傾向にある
- 連帯保証人が必要なケースがある
審査が厳しい傾向にある
プロパーローンは、保証会社の保証を介さずに金融機関がリスクを負うことから審査が厳しい傾向にあります。また、審査結果が出るまで1ヶ月程度かかることもあるため、余裕を持って検討することが大切です。
連帯保証人が必要なケースがある
プロパーローンは、原則として保証人が不要な場合が多いです。ただし、年収合算者または担保物件の共有者がいる場合は、連帯保証人となってもらう必要があります。
債務者が返済できなくなったときには、連帯保証人が返済することになるので注意しましょう。
プロパーローンが向いている方の特徴

投資用物件の購入資金を得る際に「プロパーローンが適しているのかわからない」と疑問を感じている方もいるのではないでしょうか。
プロパーローンは、自己資金を多く用意でき、事業において高い収益性が見込める方に向いています。金融機関がリスクを負って貸しつけるプロパーローンは、返済能力が低いと判断されると特に審査に通りにくくなる可能性があるので注意が必要です。
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※1本審査の結果、ご希望に添えない場合もございます。※2申込時間帯によっては対応できない場合がございます。
※法人契約の場合は原則代表者の連帯保証が必要です。また、担保提供者の連帯保証が必要な場合があります。
プロパーローンの特徴を把握してから利用しよう
プロパーローンは、保証料の支払いが不要である反面、審査が厳しく融資までに時間がかかる傾向があります。
申込者や賃貸物件の属性がよいほど自身に合った条件で借りられる可能性があるものの、返済能力やこれまでの事業実績などを厳しくチェックされる傾向があります。そのため、自己資金を多く用意できる方や経営が安定している方に向いていると言えます。
プロパーローンの特徴を把握したうえで、自身にあった方法を選択しましょう。
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- 監修者
- 竹下 昌成(たけした あきなり)
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- プロフィール
- 大家業、TAC講師、竹下FP事務所代表。1971年生まれ。兵庫県西宮市在住。立教大学卒業後、地銀やノンバンク、住宅メーカーFPを経て現職。30歳から大家業をスタート、45歳でFIRE。年間家賃収入3,600万円。得意分野は住宅購入と不動産投資。
- 資格情報
- CFP、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、住宅ローンアドバイザーほか
- https://mbp-japan.com/hyogo/fp-takeshita/