不動産担保ローンでいくら借りられる? 目安の金額や審査通過のポイントを紹介!

不動産担保ローンでいくら借りられるかは、資金調達を考えている方が気になるポイントでしょう。
不動産担保ローンで借りられる上限金額は、担保となる不動産の価値、申込者の年齢や年収などにより決められます。それでは、不動産評価額を決める種類には、どのようなものがあるのでしょうか。
本記事では、実際にどの程度の金額が借りられるのか、借入可能額を左右する要素や審査通過のコツについて、わかりやすく解説します。
不動産担保ローンではいくら借りられる?
不動産担保ローンの借入可能額は、担保となる不動産評価額の6~8割程度とされています。たとえば評価額が5,000万円の土地の場合、3,000万~4,000万円程度が借入可能額の目安です。
ただし、同じ不動産を担保とする場合でも、金融機関によって評価基準や評価額の計算方法などが異なり、借入可能額にも影響します。どの程度のお借入れが可能か、気になる方は金融機関に直接相談してみましょう。
不動産評価額の計算方法
不動産評価額の計算方法はいくつか種類があり、どの計算方法を選択するかにより評価額も異なります。以下で不動産評価額の計算方法の特徴を見てみましょう。
なお、ここで紹介するうち建物の場合は、原価法と取引事例比較法のいずれかを用いることが一般的です。
まず原価法とは、同じ物件を購入するときにかかる費用から、耐用年数による消耗分を差し引いて建物の評価額を求める方法です。立地や駐車場の有無などが価格に反映されないため、最終的な評価額を算出する前に調整を加える必要があります。
いっぽう、取引事例比較法とは、類似する広さや築年数、エリアの物件の取引額を参考に評価額を割り出す方法です。売買が活発ではないエリアの物件、広すぎる・狭すぎるなどの特殊な物件には向きませんが、不動産取引件数が多い都市部の物件の価値評価で多く用いられます。
収益用の物件を担保とするときは、収益還元法を用いることが一般的です。収益還元法では、「賃貸物件として1年間に得られる利益÷周辺の類似物件の利回り」から評価額を算出します。
土地の評価額については、次のいずれかの価格を参考にして求めます。
公示地価 | 国土交通省が定める土地の価値で、土地を更地として評価 毎年3月にその年の1月1日時点の価値を算出 |
---|---|
基準地価 | 各都道府県が定める土地の価値で、土地を更地として評価 基準日の7月1日時点の価値を算出 |
路線価 | 1月1日を評価時点とし、1年間の地価変動などを考慮して評価 公示価格などをベースに算出した価格の80%程度の価格 |
不動産評価額以外の借入可能額を左右する要素
不動産担保ローンでの借入可能額は、担保となる不動産の価値以外にも次の要素に左右されることがあります。ビジネスローンの場合は、さらに事業計画、資金計画などが評価基準となります。
- 申込者の年収
- 職業
- 信用情報(延滞など)
- 他社からの借入金額、返済状況
申込みを検討している方は、事前にサービスの対象となるのか、申込み要件などの詳細を確認しておきましょう。
不動産担保ローンを利用するときのポイント

不動産担保ローンの審査の基準は、金融機関により異なり、どの金融機関の審査にとおりやすいかはケースによりさまざまです。各ローンの利用条件や貸付条件、利用時のポイントについて、事前に確認しておきましょう。
ノンバンクに注目する
ノンバンクは、ご融資に特化している銀行以外の金融機関です。申込者の返済能力や不動産の担保価値が審査基準となる点はほかの金融機関と共通していますが、より柔軟な審査を実施している点が異なります。
また、審査が比較的短期間で、なるべく早急にご融資を受けたいときにも活用できます。不動産担保ローンへお申込みを検討している方は、銀行だけでなく、ノンバンクにも注目してみましょう。
必要書類を用意し不備がないか確認する
提出書類に不備があると、審査がスムーズに進みません。不備がないように確認してから提出しましょう。
事業拡大や起業目的で不動産担保ローンを利用するときは、事業計画書や事業内容確認書の提出が必要なケースもあります。たとえば、ビジネス専門の融資サービスをご提供しているAGビシネスサポートでは、お申込みの際に以下の書類をご提出いただきます※。
法人様 | 個人事業主様 |
---|---|
・本人確認書類(運転免許証など) ・決算書一式のコピー ・取引先からの請求書など |
・本人確認書類(運転免許証など) ・確定申告書一式のコピー ・事業内容確認書 ・取引先からの請求書など |
※お申込み状況によっては、そのほかの書類を提出していただくこともあります。
借入希望金額を低めに設定する
借入可能額は担保の価値によって左右されますが、評価方法は金融機関によって異なる点に注意が必要です。
金融機関により、期待する評価額よりも低い金額で評価される可能性もあります。この場合は、借入可能額も低くなるため、お申込みの時点から借入希望額を低めに設定するのがおすすめです。もともとの借入額が少ないと、ご返済の負担も軽減できます。
不動産担保ローンは「AGビジネスサポート」
AGビジネスサポートでは、「不動産担保カードローン」と「不動産担保ビジネスローン」をご提供しています。
「不動産担保ビジネスローン」は、最大5億円のご融資が可能です。また、「不動産担保カードローン」の利用限度額は最大5,000万円ですが、範囲内でお借入れいただけるため、お取引先からのご入金が遅れているときなどにも対応しやすくなるでしょう。
なお、いずれの不動産担保ローンも最短3日でのご融資が可能です。早急に事業資金が必要なときなど、ぜひご検討ください。
まとめ
不動産担保ローンは、無担保ローンと比較して多額のお借入れが可能なローン商品です。
借入可能額は担保となる不動産や返済能力により、金融機関で設定した上限額にも左右されます。事業資金などまとまった金額の資金調達をお考えの方は、高額融資が可能な不動産担保ローンをご検討ください。
おすすめ記事
-
-
- 監修者
- 新井 智美
-
- プロフィール
- コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績は2,500本を超える。
- 資格情報
- CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
- https://marron-financial.com/