不動産担保ローンの本審査で落ちる確率は?審査の流れや通らない理由を紹介

不動産担保ローンの本審査にお申込みの際、審査に落ちる確率はどれくらいなのか気になる方もいるでしょう。
また、不動産担保ローンの審査は不動産価値のほか、返済能力、信用性の高さなどが考慮されて進められますが、もし審査に落ちてしまった場合は、どのような対処ができるのでしょうか。
本記事では、不動産担保ローンの本審査で落ちる確率や審査の流れ、審査の評価基準を解説します。不動産担保ローンの仮審査や本審査は、ポイントをおさえたうえで進めましょう。
不動産担保ローンの本審査に落ちる確率は?

「金融機関では具体的な審査基準を公開していないため、不動産担保ローンの本審査については、「平均して何%くらいの確率で落ちる」と明言することはできません。
本審査の結果は、評価基準やその人の状況により左右されます。後述する審査基準を理解したうえで、ご自身の場合には審査に通る確率が高いのか低いのか、現在の状況を踏まえて判断することが大切です。
不動産担保ローンで審査される項目
具体的な審査基準はローン会社によって異なりますが、一般的に不動産担保ローンの審査で確認される項目がいくつかあります。仮審査や本審査にお申込みの際には、一般的な審査項目に照らし合わせて、ご自身が基準を満たしているかどうかを確認しましょう。
以下では、不動産担保ローンの主な審査評価基準を紹介するので、ご自身が審査に落ちる確率が高いか低いか、判断する際の参考にしてください。
ご返済能力
審査では、まず返済能力がチェックされます。十分な収入があることと安定した収入があること、この2点が不動産担保ローンの審査のポイントです。
十分な収入がない場合や、十分な収入があっても安定していない場合は、不動産担保ローンの本審査で落ちる確率は高くなります。
個人の場合は、勤続年数や年収などから総合的に判断されることが一般的です。
法人の場合には、事業の安定性や事業内容、営業年数などから総合的に判断されます。事業を継続している年数が長い企業ほど安定性が高く、決算内容が良ければ返済能力が評価されやすい傾向はあるでしょう。
反対に、起業してから間もない場合は、今後の事業の将来性や成長が期待できるかが確認され、場合によっては融資が受けられないケースもあります。
担保とする不動産の価値
不動産担保ローンの場合、担保とする不動産の価値は高いほど、不動産担保ローンで借りられる金額は高くなります。
万が一返済が滞った場合には、ローン会社は不動産を売却して貸したお金を回収します。不動産の売却価格が高ければ、ローン会社は万が一の場合でも資金を回収できる可能性が高くなります。
また所有する不動産を担保にすることで、通常の無担保のローンに比べて低金利、高額の融資を受けることが可能です。
担保にする不動産の価値は、道路に面する標準的な土地の価値に基づき設定される「路線価」などの評価基準をもとに、専門のスタッフが現地調査などで評価されることが多いようです。
ただし、土地や建物の評価額の指標、土地の形状や建物の経年劣化の状況など不動産の個別性をどこまで考慮して評価するのかは金融機関により異なります。
他の金融機関からの借入状況や過去のご返済履歴
他の金融機関からすでにお借入れをしている場合、他社からのお借入れがない方に比べてご返済が滞る確率が高いと評価され、本審査で落ちる確率が相対的に高くなる可能性があります。
不動産担保ローンの場合でも、ローン会社は審査をする際に信用情報機関に照会し、申込者にご返済の滞納や破産などの情報がないか確認を行います。これまでにご返済が滞ったことがあるなど信用情報に傷がある場合は、本審査に影響するでしょう。
信用情報機関に情報が登録される期間は、情報の種類によって異なります、登録期間が過ぎ、返済状況が安定して信用情報に問題ないと判断されれば、本審査で落ちる確率は低くなります。
そのため、不動産担保ローンの利用を検討しており、信用情報機関に情報が登録されている方は、信用情報機関に登録されている期間を経過した後のお申込みをおすすめします。
不動産担保ローンの審査の流れ
不動産担保ローンでご融資を受けるまでには、一般的には「1.仮審査」「2.本審査」「3.ご契約・お借入れ」の3つの手順を踏んで手続きが進みます。以下では、不動産担保ローンの審査の一般的な流れを紹介します。
①仮審査
仮審査とは本審査の前に行う仮の審査です。最近では仮審査のお申込みから結果の通知までオンラインで完結できるローン会社が多く、仮審査にかかる日数は一般的には長くても数日程度です。
WEB上で仮審査の手続きをする場合は、年収や職業、担保に入れる不動産に関する情報などの情報を入力する必要があります。仮審査の申込手続きをスムーズに進められるよう、どのような項目を申請することになるのか、事前に確認しておきましょう。
②本審査
仮審査に通ると本審査の申込書類が届き、申込書類とローン会社から指定された書類を提出します。
本審査では、提出された書類の確認や現地調査による担保物件の確認など、慎重に審査が行われ、数日で完了する仮審査と違い、数週間程度かかることが一般的です。
必要書類は商品により異なりますが、AGビジネスサポート「不動産担保カードローン」の審査であれば、以下の書類を提出する必要があります※。
法人 |
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個人事業主 |
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※その他必要に応じた書類が必要になる場合があります。
③ご契約・お借入れ
本審査に通ると、正式にご契約手続きをして融資を受けます。不動産を担保にするための抵当権設定登記やご契約の締結など、ローン会社からの指示に従って手続きを進めるようにしてください。
融資契約締結後には、指定日に資金が口座にお振込みされ、資金繰り改善などに資金を活用しつつ、ご返済を進めることになります。
不動産担保ローンの本審査を通過するポイント
ご融資までの流れを理解したら、本審査で落ちる確率を下げるポイントをおさえておくことも大切です。以下では、申込前に知っておきたい本審査を通過するための主なポイントを紹介します。
提出書類は不備なく正確に提出する
書類に不備があると書類の修正・再提出が必要になり、審査やご融資に時間がかかる場合があります。
書類に不備がある場合は、申請者の信頼性に不安をもたらし、本審査に影響を及ぼす可能性があります。記入ミスをして虚偽申告と疑われないように、必要書類には正確に記入しましょう。
審査落ちした場合の対処法
一度落ちてしまったとしても、対策を講じたうえであらためてお申込みをすれば、審査に通ってご融資を受けられる場合があります。以下では、審査落ちした場合に見直したいポイントを紹介します。
融資希望額を引き下げる
不動産を担保にするローンの場合、不動産価値や返済能力などに応じて審査が進められます。
融資上限金額は、不動産価値などにより決められます。担保不動産の価値に対して融資希望額が高すぎて審査落ちする場合は、融資希望額を下げることも検討しましょう。
金融機関をノンバンクにする
ある金融機関で審査落ちした場合でも、他の金融機関の不動産担保ローンでは本審査に通る場合があります。細かい審査の基準は金融機関ごとに設定されており、審査に通る確率・落ちる確率は金融機関ごとに異なるためです。
複数の金融機関でローンのお申込みをすると手間や時間がかかりますが、必要なご融資を受けるためにも、審査落ちした場合には諦めず他の金融機関を検討しましょう。
融資に特化した銀行や信用金庫など以外の金融機関「ノンバンク」であれば、銀行に比べて比較的審査が柔軟と言われています。
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お申込みにあたり、法人のお客様の場合は、代表者ご本人様を確認する書類、登記事項証明書(商業登記簿謄本)、決算書原則2期分などが、個人のお客様の場合は、ご本人様を確認する書類、確定申告書原則2年分などの書類をご用意いただく必要があります。
まとめ
不動産担保ローンの審査で一般的にチェックされる項目は、返済能力・不動産の担保価値・過去の返済履歴の3つです。これらの項目によって審査に通る確率・落ちる確率が変わります。
不動産担保ローンの審査には仮審査と本審査があり、仮審査で通ったからといって本審査も通るとは限りません。本審査ではローン会社によって入念な確認が行われるので、仮審査で通った場合でも、本審査では落ちることも考えられます。
審査では虚偽の申告をしないことはもちろんのこと、指定された書類を不備なく早く提出することが大切です。
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- 監修者
- 新井 智美
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- コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績は2,500本を超える。
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- CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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