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不動産担保ローンとカードローンは何が違う?審査の違いや使い分けのポイントを解説

不動産担保ローンとカードローンは何が違う?審査の違いや使い分けのポイントを解説

新しい事業をスタートするときや事業拡大を考えるとき、必要な資金をどのように準備すべきか悩む事業者は多いでしょう。

事業の資金調達法にはさまざまな選択肢がありますが、不動産を所有しているなら、不動産を担保ローンとしたローンを検討できます。

この記事では、ローン商品として広く普及しているカードローンと比較しながら、不動産担保ローンの仕組みや特徴をまとめました。また、それぞれの違いから上手に使い分けるポイントも解説します。

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不動産担保ローンとカードローンの違い

不動産担保ローンは、その名のとおり、所有する不動産を担保としてお金を借入れる有担保ローンです。借入れは一度に実施され、数年から数十年かけて返済していきます。不動産担保ローンの提供元も、銀行からローン会社までさまざまです。

いっぽう、カードローンは担保や保証人を用意せずに利用できる無担保ローンのひとつです。契約時に決められた利用限度額の範囲内であれば繰り返し利用できるため、急な支出などに備える手段としても活用されます。

利用条件の違い

不動産担保ローンとカードローンの大きな違いは担保の有無です。そもそも担保とは、万が一返済不能に陥ったときに、残りの返済金(債務)を回収できる価値がある「もの(物的担保)」や「人(人的担保)」を指します。

有担保ローン(不動産担保ローン)と無担保ローン(カードローン)の主な違いは次のとおりです。なお、表内の数値は目安であり、実際の数値は商品により異なります。

有担保ローン
(不動産担保ローン)
無担保ローン
(カードローン)
利用限度額 最大1~5億円 最大500~1,000万円
金利 2.5%~12.0% 4.0%~18.0%
返済期間 2年~30年 借入額などによって異なる
担保の設定 土地・建物(保証人は原則不要) 原則不要
手数料 事務手数料、不動産の登記費用などが必要 原則不要
審査の期間 最短3日程度 銀行系:最短で翌日以降
消費者金融系:最短即日

それぞれの違いをさらに詳しく見ていきましょう。

審査の違い

不動産担保ローンでは、申込者だけでなく担保となる不動産に関しても詳細な審査が実施されます。いっぽう、担保を設定しないカードローンでは、申込者や事業内容(個人事業主や法人が申込む場合)が審査対象となります。

審査の流れ

不動産担保ローンとカードローンの審査は、会社や商品ごとの違いはあっても、ほとんど同様の流れで進みます。

  1. ローンの申込み(店舗、WEB、郵送などから選べる)
  2. 審査(商品によっては仮審査と本審査と二段階の審査がある)
  3. 審査に通過すれば契約
  4. 融資の実行

審査時の必要書類

担保の有無は、審査の必要書類にも影響します。

不動産担保ローンでは担保とする不動産に関係する書類の提出も必要です。提出書類として代表的なものには、固定資産税評価証明書や担保物件に関係するローンの借入状況がわかる書類などが挙げられます。

いっぽう、カードローンの審査では、本人確認書類のほか、法人の場合は決算書、個人事業主の場合は確定申告書など、経営状態のわかるものが主な必要書類となります。

審査期間

不動産担保ローンの場合、担保となる不動産の評価を判断するのに時間がかかります。そのため、審査に数日の時間を要し、申込みから融資までに3週間~1ヶ月前後かかることも少なくありません。

いっぽう、カードローンは申込みから借入れまでが即日のケースもあります。担保がないため、申込者や事業関連の情報のみを審査すればよく、その分、時間を短縮できる点が特徴です。

利用方法の違い

不動産担保ローンにも融資の目的を事業に限定した商品がありますが、多くは利用目的の制限がありません。しかし、カードローン(事業者向けのビジネスローン)は、原則として、ビジネスに関連した利用目的に制限されています。

カードローンは自由度が高く使いやすいローン商品ですが、一般的に、不動産担保ローンの利用限度額のほうがカードローンより高額です。そのため、事業運営、法人税の納税資金、ローンの借換えなど、幅広い目的に対応しやすいでしょう。

利用傾向の違い

不動産担保ローンは融資を受けられる金額が大きく金利が低い、さらに長期返済が可能な場合も多いなどの特徴から、事業プランに合わせて活用する経営者や個人事業主が多い傾向があります。

また、資金繰りの悪化、赤字決算や税金の滞納、リスケ(返済計画の見直し)中などで銀行や公的機関からの融資が利用できないときにも、不動産担保ローンが貴重な資金源となる可能性があります。

2020年に公表された全国銀行協会の調査によると、カードローン全体の利用者層は、経営者・役員から2.8%、自営業者から6.7%とそれほど多くはありません。また急を要する人ほど銀行系より消費者金融系カードローンを選ぶ傾向があります。

このデータは事業用カードローンに限ったものではありませんが、無担保カードローンでは手軽さを優先する人が多いとわかるでしょう。

出典:一般社団法人 全国銀行協会「銀行カードローンに関する消費者意識調査」(2020年3月31日)

返済方法の違い

カードローンと不動産担保ローンの返済方法の違い

不動産担保ローンは、毎月の元利均等返済が基本の返済パターンで、場合によっては、毎月利払いのみで元金一括返済というケースもあります。

  • 元金一括返済:返済期間中は利息のみ支払い、最終期日に元金を一括で返済する
  • 元利均等返済:元金と利息を合わせた定額の返済で、当初は利息の割合が高くなる

通常、指定する銀行口座から毎月自動引落で返済します。商品によっては繰上げ返済が可能ですが、金額に応じて手数料が発生する場合もあります。

いっぽう、カードローンは、毎月一定の金額を複数回に分けて返済します。設定される契約期間は会社や商品ごとに異なりますが、おおむね1~5年、8年とされ、返済期間の定めはないのが一般的です。

提携銀行やコンビニのATM、インターネットバンキングなどを利用して、毎月一定の元金を含む定額を返済します。

手数料不要で繰上げ返済に対応する商品も多く、事業計画に合わせた早期の返済も可能です。

不動産担保ローンとカードローンのメリット・デメリット

不動産担保ローンとカードローンのどちらを利用するか迷ったときは、それぞれのメリットとデメリットを比較して検討してみましょう。各メリット・デメリットを紹介します。

不動産担保ローンのメリット・デメリット

不動産担保ローンの主なメリットは以下のとおりです。

  • 借入可能額が大きい
  • 他社から借入れている場合も利用できる
  • 赤字決算でも利用できることがある(事業者の場合)
  • 低金利が適用される
  • 返済期間が長い

多額の資金を借りたいときは、不動産担保ローンはよい選択肢となるかもしれません。低金利が適用される傾向があるため、返済期間が長引いても、利息を抑えやすくなります。

また、無担保ローンの審査に通過するのが難しそうなときも、不動産担保ローンを検討できます。不動産担保ローンなら担保を設定するため、他社からの借入れがあるときや多額の資金を借りるとき、赤字決算のときといった審査通過に不利な状況下でも、借りられるかもしれません。

メリットが多いいっぽうで、次のデメリットもあります。

  • 審査に時間がかかる
  • 返済できないときは担保の不動産を失うリスクがある
  • 諸費用がかかることがある

担保とする不動産について審査が実施されるため、無担保ローンよりは審査時間が長引きます。また、返済できないときは担保として設定した不動産を失うことにもなりかねないため、よく吟味して担保物件を選ぶことが必要です。

担保に設定する際、登録免許税の実費や登記手続きを依頼する専門家への報酬などが請求されることもあります。諸費用が不安な場合は、申込む前に借入先に確認しておきましょう。

カードローンのメリット・デメリット

カードローンには次のメリットがあります。

  • 無担保・無保証人で借りられることが多い
  • 審査時間が短い
  • 利息以外の手数料がかからないことが一般的

カードローンは、無担保・無保証人で借りられることが一般的です。担保として設定できる不動産がない場合や、保証人が見つからない場合も、融資を受けられるかもしれません。

担保を設定しないため、審査時間が短いこともメリットです。金融機関によっては申込んだその日のうちに借りられる「即日融資」に対応していることもあります。

また、手数料は利息のみであるケースが多いため、借入時に諸費用が発生しにくいこともメリットです。カードローンも不動産担保ローンと同じくメリットの多いサービスですが、次のデメリットには注意が必要です。

  • 金利が高い
  • 多額の資金は借りられないことがある
  • 総量規制が適用されて希望額を借りられないこともある

カードローンに限ったことではありませんが、無担保ローンは金融機関にとってリスクの多いサービスです。万が一、利用者が返済できなくなっても、有担保ローンのように担保を売却して資金を回収することはできません。

そのため、高めの金利が設定されたり、融資が少額に制限されたりすることもあります。また、消費者金融や信販会社などの貸金業者から借りるときは、総量規制が適用されることがあるため、収入の3分の1を超える金額を借りられない可能性があります。

不動産担保ローンとカードローンの使い分けのポイント

カードローンと不動産担保ローンの仕組みや違いがわかったところで、目的に応じた使い分けのポイントを具体的に紹介します。

事業の運転資金などのまとまったお金が必要なら不動産担保ローン

事業の開始や拡大、設備投資などまとまった資金の調達が必要なとき、担保として提供可能な不動産があるなら不動産担保ローンが便利でしょう。

債務超過や税金滞納などで銀行などからの融資が難しい場合、抵当権を設定済みの不動産しかない場合にも、不動産担保ローンがおすすめです。

ただし、利用限度額は担保不動産の評価に影響を受けるため、ご自身が希望した金額を借りられるとは限りません。また、不動産は父母や配偶者、親族などの名義でも可能ですが、所有者本人から同意を得なければトラブルの元になるので注意が必要です。

カードローンよりも金利が低く、さらに元利均等返済なら数十年と返済期間を長く設定できるため、効率よく資金調達したい方にも適しています。しかし、長期の返済計画を立てるなら、業績の変化で返済困難とならないように、無理のない返済計画を立てましょう。

急いで資金を用意したいときはカードローン

取引先からの入金の遅れ、銀行融資までのつなぎなど、ビジネスには急に資金調達が必要な場面が多々起こります。できるだけ急いで資金を用意したいときには、カードローンの利用を検討してみてください。

カードローンは無担保かつ多くの場合は保証人不要のため、申込みから融資までにかかる時間が短く、お金の準備を急いでいるときに便利です。また、不動産担保ローンに比べて金利設定はやや高めなので、少額かつ短期間での利用に適しています。

なお、新規申込の場合、取引履歴がないために信用力を低めに判断され、利用限度額が思ったより高くならない可能性があります。

借入れと返済で使い慣れたATMを利用できたり、限度額範囲内で繰返し使えたりするなど、利便性が高い分、利息が膨らまないように、計画的な利用と返済を心がけることが大切です。

不動産担保ローンとカードローンのメリットを兼ね備えた「不動産担保カードローン」

「AGビジネスサポート」は、法人または個人事業主を対象に、事業者様向けのローン商品を数多く提供しているローン会社です。複数のローン商品を提供しているので、ご希望の条件や目的に応じた商品をお選びいただけます。

事業者向けカードローン(貸付条件はこちら)、不動産担保ビジネスローン(貸付条件はこちら)のほか、それぞれのメリットを合わせた不動産担保カードローン(貸付条件はこちら)もあります。主な利用条件の違いは次のとおりです※。

事業者向け
カードローン
不動産担保
カードローン
不動産担保
ビジネスローン
審査 最短即日融資に対応 簡易診断最短1日
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簡易診断最短1日
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利用限度額 最高1,000万円
(新規時上限500万円)
最高5,000万円
個人事業主は2,000万円以下
最高5億円
金利 年5.0%~18.0% 年5.0%~11.9% 固定金利型:年2.99%~11.80%

いずれもWEB上でのお問合せが可能なので、気になる方はお気軽にご相談ください。

※法人契約の場合は原則代表者の連帯保証が必要。担保提供者の連帯保証が必要な場合があります。

不動産担保ローンとカードローンのよくある質問

不動産担保ローンとカードローンに関して、よくある質問とその答えをまとめました。ぜひ申込みの前にチェックしてみてください。

Q.不動産担保ローンとカードローンは併用できる?

併用可能です。短期のみ借りる場合ならカードローン、長期なら不動産担保ローンのように使い分けられます。

ただし、併用すると月に2回以上返済することになるため、返済に追われているように感じるかもしれません。無理なく返済するためにも、計画的に利用しましょう。

Q.不動産担保ローンとカードローンをまとめられる?

一般的に不動産担保ローンのほうが低金利のため、まとめるなら不動産担保ローンに一元化するほうがよいでしょう。

不動産担保ローンは借換えにも用いられるローンです。利息が負担に感じるときなどは、ぜひ検討してみましょう。

まとめ

事業の資金調達法としてカードローンや不動産担保ローンを選ぶ場合、それぞれの違いを把握して目的に応じて使い分けましょう。

利用限度額や借入期間(融資期間)、金利など、同じローン商品といってもさまざまな違いがあります。ローンは元金と利息を返済しなければならないため、数ある商品を比較検討して、よりよい利用条件の商品を選ぶことも重要です。

「AGビジネスサポート」なら、事業者向けカードローン、不動産担保ローン、不動産担保カードローンと、さまざまなローン商品からご希望に合った商品を見つけやすいでしょう。お気軽にお問合せください。

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    • 監修者
      • 監修者
      • 竹下 昌成(たけした あきなり)
    • プロフィール
    • 大家業、TAC講師、竹下FP事務所代表。1971年生まれ。兵庫県西宮市在住。立教大学卒業後、地銀やノンバンク、住宅メーカーFPを経て現職。30歳から大家業をスタート、45歳でFIRE。年間家賃収入3,600万円。得意分野は住宅購入と不動産投資。 資格情報:CFP、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、住宅ローンアドバイザーほか
    • 資格情報
    • CFP®、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、住宅ローンアドバイザーほか
    • hhttps://mbp-japan.com/hyogo/fp-takeshita/

グループ会社

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